InDesign台紙作成

印刷会社では印刷用データを作成するために、入稿ファイルを一旦InDesignに貼り込んでからPDFに書き出すことがよくあります。
例えば入稿されるファイルがIllustratorで作成したものやWordやExcelから書き出したPDFファイルだったりして、それらをまとめて面付けしたりトンボを付けたりなどのInDesignで行います。
これらを手助けするのがPDF貼魔王XだったりPDFツケメン大王Xなどだったりするのですが、手貼りで面付け作業をするために台紙を作成する必要も出てきます。
個人的には、手貼りで面付けをすることは反対なのです。ファイルを間違える、絵柄のセンターが取れていない、サイズが微妙に拡大縮小しているなど多くの経験を経てきましたので、やらなくても良いならばやらない方がベストだと考えています。
それでも台紙が必要になる場合もあることを知っています。
そのためのInDesign CropMarksなのではありますが、もう一つ別のアプローチで台紙を作成するものを作っていた。

今回、Javascriptを使いInDesignで貼り込み用の台紙を作成します。
Javascriptを利用することで良いことは、別アプリケーションを起動する必要がない。またMacOS、Windows用を同時に開発できる。

早速ソースを見てもらいます。

ちょっと長いですが、これをコピーしてテキストエディタ等の新規書類として作成し、utf8フォーマットで拡張子にjsxを付けて保存する。
ちなみに私は、台紙作成.jsxとして保存しInDesignのスクリプトラベルフォルダに入れている。
細かな説明は省きますが、前半の画面を表示するための部分と、作業の順序を示したメインルーチンと、それぞれの各作業を示すサブルーチンとに分かれています。

実際に動かして見ると新規ドキュメントが開き、指定したボックスを並べた分のトンボをマスターページに作成します。
ボックスに関しては1つだけ作成します。すべてのボックスを作成しないのは、実作業の中で、作っても一旦一つ以外消してから作業することが多かったためです。例えば同じ絵柄を20丁付け合わせる場合など、20箇所貼り込みをするよりは、貼り込み済みのボックスを複製する方がよっぽど早かったりするからだ。

ちなみにInDesign標準の繰り返し複製はちょっとめんどいかなと感じてしまいます。縦横一気に複製してくんないかなと思う次第で、ならこいつもスクリプトでなんとかならないかと考えたのが、繰り返し複製.jsxです。

台紙作成